普段astro mix amp pro trとps5/ps4 proを使ってApex Legendsをしていますが、ヘッドセットをsteelseriesのarctis5からshureのSE215 special editionに変えたところ銃声とアーマーが削れる音が不快なほど耳に刺さるようになりました。

↓ヘッドセット調査記事

おそらくsteelseriesのarctis3が低音大きめにチューニングされていることが多いゲーミングヘッドセットなのに対し、SE215 special editionが音楽鑑賞向けのイヤホンで比較的フラットな周波数特性であることが原因だと思います。これを機にちゃんとイコライザ設定を見直したので記事にしてみました。

1. 今までの設定とイコライザ設定のポイント

今まではAlpha Azurさんのイコライザ設定をそのまま使っていました。
【【Astro新製品】超足音が聞こえる設定を紹介!! A50をレビュー!! #2 Part2 【Alpha】 - YouTube 】
ここでも言われていますが、イコライザの設定のポイントは
　　・ゲームの重要な音の周波数（足音や銃声）
　　・ヘッドセットの周波数特性
の2つになります。今回は足音・銃声・アーマー削る音の3点がバランスよく聞こえることを目標にイコライザ設定を作っていきたいと思います。

2. ゲーム音の周波数特性

2.1 足音

↓もっと足音に特化して周波数解析をしました。

ゲーム音は足音・銃声・アーマー削る音の周波数特性を見ていきます。
まずは足音から行きます。足音は自分がよく使うジブラルタルとホライゾンで、砂の上を走る場合と、鉄板の上を走る場合の２種類に対して周波数解析を行いました。
一人でやったため、射撃訓練場で自分の足音で撮りました。では結果を見ていきましょう。

・ジブラルタルで砂を走る

・ジブで鉄板を走る

・ホライゾンで砂を走る

・ホライゾンで鉄板を走る

射撃訓練場は環境音がけっこう大きいので環境音も取っておきました。

■全体的な周波数特性
環境音が10-100Hzでピークを持っているので、それと比較すると足音の周波数帯は100-1000Hz付近だと思われます。

■キャラの違い
キャラの違い（ジブラルタルとホライゾンだけですが）は、ホライゾンに比べてジブラルタルの方が100-300Hz程度の帯域が大きくなっています。

■砂と鉄板の違い
そこまで大きな違いは出ませんでしたが、砂より鉄板の方が全体的にレベルが上がっているような印象です。

2.2 銃声

銃声はR301カービンとボルトで検証しました。打ち切ってリロードを3回繰り返したもので周波数解析を行いました。
・R301カービン

・ボルトSMG

■全体的な周波数特性
足音の周波数帯と比較すると銃声の周波数帯はどちらの銃も100-15000Hzまで広く出ていると思われます。おそらくヘッドセットを変えて刺さるようになったのは4000Hz以上の高い周波数だと思います。

■銃による違い
R301カービンとボルトでは、ボルトに比べてカービンの方が300-1000Hz程度の帯域が大きくなっています。また、5000-8000Hz付近もカービンの方が大きくなっています。元のイコライザ設定でちょうどブーストしていたあたりなので刺さるようになったのも納得です。

2.3 アーマー

アーマーを削る音もR301カービンとボルトで検証しました。アーマーを削りきって、200ダメージ出すところまでの音で周波数解析を行いました。
・R301カービンでアーマーを削る

・ボルトでアーマーを削る

■全体的な周波数特性
銃声のみの周波数帯と比較すると、4000Hz以上の高い領域で大きくなっていることがわかります。元のイコライザの設定では、3500Hz以上の高い領域の音をブーストしていたため、アーマーを削る音がかなり耳に刺さるようになったのだと思います。

3. イコライザの設定

ここまでで大体の周波数の分布がわかったので、イコライザの設定をしていきます。
Astro mix amp pro trでは専用ソフトのastro command centerでイコライザの設定をすることができます。
（ここからダウンロードできます。）

リンク

設定する周波数は変えずにレベルだけ変更していきたいと思います。3500Hz以上を下げ、300-1000Hzくらいの中域を上げる調整をして以下のようになりました。
とりあえず射撃訓練場で試したところ、銃声が不快にならなくなり足音も問題なく聞こえています。まだ実践で試せていないため、今後細かい調整をしたらまた更新します。